こどもの事故と病気― 家での対応から上手な病院のかかり方
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事故
◆何が多いでしょうか
死因の順位をみると、0才では先天異常が一番で不慮の事故は三番ですが、1~4才 、5~9才、10~14才のこどもでは死因の一番は不慮の事故です。その事故の中では交通事故、溺死、火災、機的窒息、墜落などがみられます。
命にかかわる事故は家庭では少ないはずですが、病院を受診する事故例について話します。
◆やけど
ポットのお湯が多いです。最近は常時保温タイプで熱湯が出ます。蛇口に口をつけて水を飲む父親を真似てポットに口をつけた赤ちゃんがいました。また炊飯器の湯気や蒸気も触ります。テーブルの上に置いてある炊飯器やポットでもコードやテーブルクロスを引っぱっり落とします。電球が熱くなるスタンドも要注意です。
まず冷やすこと、服の上からでよいですから水をかけます。濡らしたタオルで冷や しながら受診してください。体の表面積の10%以上に及ぶやけどでは命にも関わります。腕1本が10%です。救急車を呼んで下さい。
◆頭をぶつけた
ベランダ、歩行器、階段、椅子、机、ベッド、などから落ち、頭をぶつけます。ぶつけた後にギャーっと泣き続けるなら心配はいりません。泣いた後に顔色が悪くなる 、寝てしまう、吐く、でもしばらくしたらふだんと変わりない時もまず心配ありません。一時的な脳しんとうのことが多いです。心配なのはつねっても起きない、よろける、けいれん、何度も吐く、などの時は救急車を要請してください。
◆誤飲事故
大人が口にする姿をこどもはしっかりと観察しています。それを真似してやろうと狙っています。それがタバコや薬です。1才児の5.4%が誤飲事故の経験があるそうです。
◆タバコの誤飲
市販の紙巻タバコ1本中には16~24mgのニコチンが含まれ、ニコチンの急性致死量は幼児では、10~20mg(紙巻タバコ1/2~1本)です。しかしタバコからのニコチンの溶出には時間がかかり、また吸収は胃液のような酸性液の中ではゆっくりで15分で3 %しか吸収されません。また吸収されるとニコチンの催吐作用で吐き出してしまうので、重篤な症状は稀です。日本では市販のタバコ誤飲での死亡例は1例だけだそうで す。しかしタバコやその吸い殻が溶け込んだ水、液体にはニコチンが溶け込んでいるのでその吸収が早く危険です。飲料の缶を灰皿替わりにするのは危険です。
まずすぐ吐かせることです。舌の奥を圧迫して吐かせます。2~4時間観察して症状 (嘔吐、腹痛、唾液が増える、下痢、興奮、顔面蒼白、手足が冷たい)がなければ安心です。
日本小児科学会では、食べたタバコの長さが2cm以下であるなら胃洗浄をする必要 はないと勧告しています。
◆薬の誤飲
糖衣錠は甘いですからこどもの口にも合います。体重が大人の1/5なら1錠のんでも5倍量になります。感冒薬に入っているアセトアミノフェンという成分も大量に内服すれば保険金殺人事件にもなります。医療機関で処方されたシロップをのんでしまうこともあります。
薬の種類によって対応が異なります。吐かせてから医療機関に問い合わせて下さい。
◆乳児突然死症候群SIDS
その頻度は1/2000で、多くが生後6ヶ月までの赤ちゃんです。寝返りをする頃から発症は少なくなります。はっきりとした原因は分かっていません。
でもタバコとうつ伏せ寝はリスクファクターのようです。うつ伏せ寝が好きな子はうつ伏せをしても構いませんが、固めの枕と布団、そして目を離さないで、当人が眠ったら仰向けに直せばよいでしょう。
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