作品紹介 もっと詳しく知りたい かながわ県民共済

9月14日(土)~9月26日(木)
ダニエルばあちゃん
TATIE DANIELLE(1990年/フランス/110分)

監督 エチエンヌ・シャティリエズ
出演 ツィラ・シェルトン、カトリーヌ・ジャコブ
配給 シネマ・ドゥ・シネマ
 
INTRODUCTION
 「人生は長く静かな河」でデビューしたエチエンヌ・シャティリエズ監督の2作目。前作では"赤ちゃん取替え事件"に端を発して上流と下層の家族同士の交流というテーマを展開したが、今回はガンコな老夫人と、彼女を引きとった甥の一家との食い違い、やりとりをユーモラスに描いて、どこの家庭にも存在する"お年寄り"の問題を考えてみようというものだ。
 タティ=ばあちゃんと、親しみをこめて呼ばれるこのダニエルばあちゃん。彼女はこれまでの映画に登場するどのおばあさん像にも当てはまらない。ガンコで人間嫌いなのだ。彼女は鋭い知性で、年とった人々に対するバカげた同情をはねつける。老人にはやさしくというごく当たり前のモラルがここでは全く通用しないのである。監督は、いわゆる"愛とやさしさ"が実は全てのお年寄りには本当に快適なのかと問う。そして、ダニエルばあちゃんの中に存在するエネルギーを見つめ、第3の自立といった、老人にとって新たな局面も開拓できるのではないかと示唆する。
 映画はかなり極端な描き方で、ダニエルばあちゃんの行状をつづる。前半はダニエルばあちゃんの家への容赦ない攻撃、後半は彼女をやりこめるガッツあるお手伝いさんの反撃と2人の心の交流。語り口も鮮やか。内容は過激だが前回同様、斬新なスタイルと強烈なユーモアで、やはり客を充分に楽しませてくれる。
STORY
 パリ郊外の田舎町の静かな住宅に一人のおばあさんが年老いたメイドと暮らしていた。実はこのおばあちゃん、人から親切にされたり、やさしくされたりすると猛然と反抗の虫が騒ぎだすという"困ったちゃん"なのである。ある日、長い付き合いのメイドがシャンデリアの事故で死んでしまった。そこで彼女は数少ない肉親の甥一家に歓迎されてパリで一緒に暮らすことになったが…。

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