作品紹介 もっと詳しく知りたい かながわ県民共済

11月23日(土)~12月5日(木)
愛と哀しみの旅路
COME SEE THE PARADISE(1990年/アメリカ/133分)

監督 アラン・パーカー
出演 デニス・クェイド、タムリン・トミタ
配給 20世紀FOX
 
INTRODUCTION
 第2次大戦中、在米日系人たちが砂漠の収容所に強制的に移住させられ、苦しい受難の日々を送った実話を映画化した。
 「ミッドナイト・エクスプレス」「ミシシッピー・バーニング」など、社会派の名作を発表してきた名匠アラン・パーカーは、これまでも人種差別や偏見問題に対して強烈なプロテストをこめてきたが、この作品でも「我々人間がいかに偏見深いものであるか」を描きたかった、と語る。彼は、社会派リアリズムの視点で、歴史的事実を再現すると同時に、日本人の心を正確、かつ情感あふれる人間描写でとらえた。
 ドラマを盛りあげるのは、アメリカ人青年ジャックと、日系二世リリーの純愛ストーリーで、歴史の動乱期を生き、離別と再会をくりかえしながら、国境を越えた強烈な愛を貫くふたりの姿に心ゆさぶられる。同時に、日系移民家族のファミリー愛、戦争によってアメリカン・ドリームも消え失せ、挫折と失意のうちに亡くなっていく日系一世の哀切の父親像などが描かれる。
 原題“COME SEE THE PARADISE”は、ロシアの女流詩人アークマトバの詩の一節、「誰もが自分のアメリカン・ドリームを抱いている…(中略)来たりて楽園を見よ」から監督が取ったもの。
STORY
 日系二世のリリーにとって第2次大戦中は苦難の歳月だった。戦争が終わって3年経った48年、愛する夫ジャックが帰ってくる。再会の喜びに胸ふるわせながら駅に迎えに行くリリーは、娘ミニに、愛と哀しみにみちた日々を回想し語っていた。
 リリーの父は日系一世で、ロスで映画館を経営していた。36年、NYで労働運動をしていたジャックは、その映画館で働くようになり、19歳だった美しいリリーと恋に落ちた。当時カリフォルニア州法では異人種間の結婚は禁じられていた。2人はシアトルに駆け落ちして、愛に満ちた幸福な日々の中でリリーは女の子ミニを生んだ。
 しかし、缶詰工場で働くジャックは厳しい労働条件に反対し、また組合活動に深入りするようになった。夫婦ケンカが絶えなくなり、リリーは幼いミニをつれてロスに帰ってくる。その日、奇しくも日本軍による真珠湾攻撃が起こり、第2次大戦が始まった…。

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