作品紹介 もっと詳しく知りたい かながわ県民共済

5月15日(土)~5月27日(木)
愛を乞うひと
(1998年/日本/135分)
98年モントリオール世界映画祭国際批評家連盟賞
98年日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞・
最優秀主演女優賞・最優秀脚本賞・最優秀撮影賞・最優秀照明賞・
最優秀美術賞・最優秀編集賞 ほか多数受賞


監督 平山秀幸
出演 原田美枝子、野波麻帆
配給 東宝
 
INTRODUCTION
 世の中がさまざまな人間関係で成立しているとすれば、人間がいちばん初めに出会い、その人となりに最も影響を受ける相手は、親です。親と子の関係ほど運命的で決定的な絆は他にありません。 かつて日本映画には“血肉を分けた”根源的なつながり=親子の絆を描いて琴線に触れる名作は数多くありました。しかし時代の流れとともに、こうした人間の心に迫った作品は、いつしか置き忘れられていきました。 世代間のギャップが喧伝される日本にあって、あえて親子の絆を真っ正面からみすえ、その在り方を問い掛ける。この作品の制作意図はそこにありました。この作品は、三世代の母娘が綴る絆を壮大なスケールで描いています。女性の視点からみた戦後史の側面をはらみながら、映像は時に激しく、時に静かに語られていきます。
STORY

 山岡照恵は、早くに夫を亡くし、娘の深草との二人暮らしを続けてきた中年女性。娘が高校生になったとき、彼女はある決心をします。それは、幼い頃に死んだ父、陳文雄の遺骨を探し出して弔うことでした。遺骨の手がかりをたどるうちに、彼女の脳裏には忘れようと押し込めていた記憶が切れ切れに蘇ってきます。
 雨のなか、父が母親の豊子から彼女を引き離した情景。父の死後に施設に預けられていた彼女を豊子が迎えに来たこと。豊子の折檻がひどくなっていったこと・・・
 陳文雄の遺骨を探る旅は、深草の協力のもとで、故郷の台湾に赴くことになります。その旅はまた、頑なに心を閉ざすあまり、見失ってしまっていた“自分を探す”過程でもありました。


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