作品紹介 もっと詳しく知りたい かながわ県民共済

8月21日(土)~9月2日(木)
時雨の記
(1998年/日本/116分)

監督 澤井信一郎
出演 吉永小百合、渡哲也
配給 東映
 
INTRODUCTION
 原作は、芥川賞作家・中里恒子の「時雨の記」。発表当時、ベストセラーとなり、今なお読みつがれる恋愛小説の白眉。女性作家ならではの、きめこまやかな男女の感情表現が読者を捉えて、深い感動と文学的陶酔に誘なう名篇である。
 映画化にあたっては、この原作の熱烈な愛読者でもある吉永小百合の、たっての希望で実現。その相手役には、渡哲也が吉永小百合の呼びかけに応じ、実に二十九年ぶりの夢の共演を果たしている。二十年ぶりにに再会し、愛し合う男と女を、その役者の年輪、人生経験を投入しての再共演で真価を問う。
STORY
 それぞれの人生の秋に、思いがけなく出逢い、深まりゆく愛に心満たし、胸ふるわせる――男と女。妻子ある男は、五十六才。夫を早く亡くした女は、四十八歳。  古都鎌倉の午後の陽ざしのなかに、暮れなずむ京都洛西の古寺に、そして吉野を望む奈良飛鳥の山々に、いつも“別れの時(とき)間”におののきながら、愛を深めてさすらう二人の想い。歓びと哀しみに満ちた短く切ない逢瀬。確かな愛、心のたかまりを覚えながらも、何もかも捨てて、二人だけの倖せに走ることへの大人のためらい、揺らぎ。そしてやがて訪れる、死という名の別離。

(c) ,Kanagawa Kenmin Kyosai. All rights reserved.