作品紹介 もっと詳しく知りたい かながわ県民共済

3月11日(土)~3月16日(木)
妻として女として
(1961年/日本/106分)

監督 成瀬巳喜男
出演 高峰秀子、淡島千景
配給 東宝
 
STORY
 長年つくしてきた愛人には男との間にふたりの子供がいるが、いずれも妻の子供として入籍している。妻は子供のできない体なので、愛人の子を引き取り育てていた。外目には仲のよい本妻と妾の関係にみえたが、自分の人生に不安を感じた愛人が男と別れる決心をした時、それぞれの立場を主張し対立する。
INTRODUCTION
 数々の名作を撮り、殊に女を描いて得も云われぬ情感を生む成瀬巳喜男の監督作品。愛人を演じたのは、成瀬とは名コンビといわれた高峰秀子。日本映画屈指の傑作である「浮雲」を頂点に、林芙美子原作「稲妻」「放浪記」をはじめ「女が階段を上る時」「娘・妻・母」「乱れる」など数々の名作に主演した。本妻には淡島千景で、本作出演のころは豊田四郎監督作品などで気丈でシンの強い、お色気もある中年女の魅力を発散し、コメディエンヌとして油の乗り切った頃。愛人と妻との間で、どっちつかずに揺れる男には森雅之。成瀬との前作「浮雲」でも、妻がありながら、女との絆にずるずるとひきずられてダメになってゆくニヒルな中年のインテリを演じて見事に真情あふれる演技と存在感をみせたが、今回もその存在感は圧倒的である。

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