作品紹介 もっと詳しく知りたい かながわ県民共済

【ウィークエンド特別上映】
7月1日(土)~7月30日(日)
グレン・グールド 27歳の記憶
GLENN GOULD Off the Record / On the Record(1959年/カナダ/58分)

監督 ロマン・クロイター
出演 グレン・グールド
配給 クレストインターナショナル
 
STORY
前篇 「オフ・ザ・レコード」は、ニューヨークの風景から始まる。初夏なのに帽子、マフラー、コートを着込み、愛用の折り畳み椅子を持って、街頭に現れ、やがてスタインウェイの店内に消えるグールド。地階のショー・ルームで理想のタッチと音色のピアノを求めて試し弾きをし、スタインウェイの社員と談笑する快活なグールドの姿がそこにある。続いてトロントの北、シムコー湖畔アプターグローヴの風景。彼の最もお気に入りの古いピアノでひたむきに練習をする姿が描かれる。隣家や、近隣の町オリリアの様子が写され、グールドのエピソードが語られる。さらに遊びにきた友人のフランツ・クレイマーとの対話が展開する。
後篇 「オン・ザ・レコード」は、ニューヨークでスタジオに向かうグールドとタクシーの運転手との軽妙な会話で始まる。グールドがタクシーを降りた場所は、ニューヨーク東30丁目にあるコロンビア・レコードのスタジオである。グールドは1970年夏までの録音の大半をここで収録した。今回の録音はバッハの《イタリア協奏曲》で、1959年6月22日から26日までを使って録音したとされている。この映画に収められているのは、おそらくその最終日の録音風景であろう。なお、この録音は、パルティータ第1番変ロ長調とパルティータ第2番とともに1枚のLPアルバムとして翌1960年6月に発売された。
INTRODUCTION
 「グレン・グールド 27歳の記憶」は、今世紀で最も個性的なピアニスト、グレン・グールド(1932-1982)の若き日の横顔を活写した貴重なフィルムである。1959年、カナダ国立映画制作庁による製作。計約60分。作品は前篇と後篇に等分され、それぞれ原題を“Glenn Gould Off the Record”、“Glenn Gould On the Record”と言う。前篇は、生活の拠点であるトロント郊外シムコー湖畔の村アプターグローヴの別荘でののどかな「オフ」の生活が、後篇はニューヨーク東30丁目の録音スタジオでのレコードを製作する「オン」の活動が描かれる。27歳を迎える年1959年の初夏の記録である。

(c) ,Kanagawa Kenmin Kyosai. All rights reserved.