作品紹介 もっと詳しく知りたい かながわ県民共済

9月15日(土)~9月27日(木)
母の眠り
ONE TRUE THING (1998年/米/128分)

監督 カール・フランクリン
出演 メリル・ストリープ、レニー・ゼルウィガー
配給 UIP
 
STORY
 町の婦人会がつきあいのすべて。エプロン姿で過ごすキッチン。家族の世話に明け暮れる日々。仕事本位の父の帰りを待つだけの夜。それが、母の人生。大都会ニューヨークでの暮らし。誰にも頼らない自立した生活。ジャーナリストとして男と肩を並べる精力的な日々。それが娘エレンの求める人生。娘の目からは、母の一生は、ささやか過ぎるほどささやかで、平凡すぎるほど平凡だった。だが、その母の看病のため、キャリアを中断して帰郷せざるをえなくなったその時から、エレンの考えは少しずつ変わり始めた。死を目前にした母と見つめ合うエレンは、一家を常に大きな愛情で守ってきた母の真実の姿を知る。そして、母は、一つの謎を残して眠りについた……。
INTRODUCTION
 身近なテーマを扱いながら、このドラマを奥深いものにしているのは、メリル・ストリープ、ウィリアム・ハートというアカデミー賞受賞の二大スターの果たす役割が大きい。メリル・ストリープは、素朴で土臭い、だが、妻としての賢さと母としてのやさしさに満ちた女性ケイトを演じている。決して派手な役柄ではないが、クライマックスでは圧倒的な力強さを見せ、本作で実に11回目のアカデミー賞ノミネート(内2回受賞)を飾った。その夫、大学教授のジョージを演じるのがウィリアム・ハート。家族の問題からは目をそらし、理屈とロマンに生きてきた男が、妻を失う怖れに直面し、自分の無力さにうちひしがれる姿を独特な演技で描き出した。この二大スターを相手に、引けを取らぬ演技を見せたのは、主人公の娘エレン役のレニー・ゼルウィガーだ。『ザ・エージェント』でトム・クルーズの恋人役を射止め、一躍、注目を浴びた彼女は、今回、母の病と父の疑惑を知的な感性で受け止め、揺れ動く娘を見事に演じ、ドラマを的確に進行させている。

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