作品紹介 もっと詳しく知りたい かながわ県民共済

11月10日(土)~11月22日(木)
ヒマラヤ杉に降る雪
SNOW FALLING ON CEDARS (1999年/アメリカ/128分)

監督 スコット・ヒックス
出演 イーサン・ホーク、工藤夕貴
配給 UIP
 
STORY
 ワシントン州北西部の小さな湾に浮かぶ、人口5千の移民の島。幼い頃、イシュマエルとハツエは、ヒマラヤ杉の洞で愛を育んだ。だが、青い目にやさしい光をたたえた少年と、黒髪の美しい日系人の少女の秘密の時は、太平洋戦争の勃発と共に打ち砕かれた。強制収容所へ送られたハツエは、同じ日本人の血を持つカズオと結婚する。それは、イシュマエルとの永遠の別れを意味していた。その二人が、戦後9年を経た今、ハツエの夫カズオの裁判で再会した。被告席の夫を見守るハツエ。その背中に、傍聴席から見下ろすイシュマエルの視線が突き刺さる。過ぎ去った日々の思い出は美しく、別れの記憶は重くのしかかる。
INTRODUCTION
 原作の「殺人容疑」(講談社刊)は、高校教師だったデビッド・グターソンが、10年の歳月をかけて書き上げた長編小説だ。1994年に出版されると、たちまちベストセラーとなり、権威あるペン/フォークナー賞を受賞した。この小説の舞台のモデルとなったのは、グターソンが15年間過ごしたピュージェット湾のベインブリッジ島だ。実際、この島の日系住民は、戦時中、強制収容された。グターソン自身は戦後生まれだが、ある時、「人は他人の不幸に無関心だ。毎日、罪のない人々の身に恐ろしいことが降りかかっている時に、自分たちはどう行動すべきなのか?」という思いを抱いた。この小説は、時代や背景を超えて、そんな疑問を私たちに投げかけている。

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