作品紹介 もっと詳しく知りたい かながわ県民共済

2月23日(土)~3月7日(木)
初恋のきた道
我的父親母親/THE ROAD HOME  (2000年/米=中/89分)
2000年ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞

監督 チャン・イーモウ
出演 チャン・ツィイー、スン・ホンレイ
配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
 
STORY
 都会で働くビジネスマン、ルオ・ユーシェンは、父の訃報を聞いて故郷の村に戻ってきた。年老いた母親は今はほとんど見られなくなった古くからのしきたりにのっとった葬儀をすると言い張って周りの人々を困らせている。ユーシェンは村の語り草になった父母のなれそめを思い出していた…。
 町から教師として赴任してきた20歳のルオ・チャンユーが村への一本道を馬車に乗ってやって来た。18歳のチャオ・ディはたちまち恋に落ちてしまう。村をあげて校舎の建設が始まり、建設に携わる村人たちの食事は女たちが用意した。しきたりで建築現場に近寄れない女たちは、テーブルに弁当を置いて遠くから眺めるだけ。チャンユーに首ったけのディは、心を込めて作った弁当を彼に食べてもらおうと置き場所を工夫する。彼女は言葉に代わって料理が恋心を伝えてくれると信じていた。
 ある日、道で目を合わせた二人は初めて会釈した。はにかみ、嬉しさに舞い上がって籠を置き忘れるディ。手作りの料理の数々にこめた少女の恋心は、彼のもとへと届いたのだ。
 しかし、時代の波<文革>が押し寄せ二人は離れ離れになってしまう。町へと続く一本道で、来る日も来る日もディはチャンユーを待ち続ける。
INTRODUCTION
 「あの子を探して」で見る者の心をピュアな感動で包み込んだ中国の巨匠チャン・イーモウ監督が、同じく教育の現場を背景にしながらも雰囲気をがらりと変え、詩的で清冽なラブ・ストーリーを贈り届けてくれた。
 監督によれば、「これは中国の伝統である詩的な物語。愛について、家族について、そして家族の間の愛についての物語」である。彼はこの純粋なラブ・ストーリーを語るに当たって、今までになくロマンティックな方法論を選んだ。現在をモノクロ、過去をカラーで撮影し、クローズ・アップやスローモーション、オーバーラップといった技巧と音楽を駆使しながら叙情性を盛り上げる。やがて、シンプルな物語からは、恋人たちの熱い思いが立ちのぼってくる。少女の顔のみずみずしい表情が、けなげで一途な思いを雄弁に我々に伝え、素直な感動を呼び覚ますのだ。
 さらに、叙情性を募らせるのが中国の悠久の大地。真っ白な雪原、黄金色の麦畑、青々とした森と白樺の林、丘陵に続く一本道……。何気なくてどこか懐かしい情景が、なぜか見る者の胸を打ち、涙を誘う。

(本文はプレスシートより抜粋)


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