作品紹介 もっと詳しく知りたい かながわ県民共済

10月26日(土)~11月7日(木)
うつくしい人生
C′EST QUOI LA VIE?(1999年/フランス/115分)
サンセバスチャン映画祭グランプリ・OCIC賞(特別賞)・最優秀男優賞
セザール賞最優秀新人男優賞


監督 フランソワ・デュペイロン
出演 エリック・カラヴァカ、イザベル・ルノー
配給 プレノンアッシュ

 
INTRODUCTION
 人生とは何なのだろう?どんな意味があるというのだろう?困難に直面したとき、誰もがふとそんな思いを抱かずにはいられない。この問いをタイトル(原題:C′EST QUOI LA VIE?「人生って何?」)に持つ本作は、決してその解答を性急に結論づけたりはしない。しかし、戸惑いながらもしっかりと大地に根を下ろして生きる人々の姿は、あるひとつの確信を与えてくれる。日々を大切に暮らしていれば、いつの日かきっと「うつくしい人生」に出会うことができるのだと。
 監督は、「夜のめぐり逢い」(88)で長編デビューを果たし、フランス映画界の新星として期待を集めたフランソワ・デュペイロン。撮影が行われたのは、フランス中南部ミディ・ピレネー地方のなかでも最も野性的な自然が息づくセヴェンヌ国立公園。現代フランスを舞台に、息をのむような風景のなかで日常の小さな奇跡をちりばめながら、自分らしさの発見という永遠のテーマが描かれていく。
 黄身がかったフィルターを通して自然の息吹を丁寧に汲み上げるのは、日本人カメラマン、テツオ・ナガタ。心に沁み入る音楽は、大島渚監督の「マックス・モン・アムール」(86)など多くの作品を手がけたベテラン、ミッシェル・ポルタルが担当。さらに、ブライアン・ヤマコシによる琴の即興演奏が、それぞれのシーンに神秘的な余韻を残している。
STORY
 南フランスのある田舎町。牧畜を営む一家の息子ニコラは、このまま農場にとどまるべきか迷っていた。とりあえずの恋愛、都会への漠然としたあこがれ。日々は淡々と過ぎていく。友人たちと夜遊びに繰り出して牛の出産も満足に手伝えないニコラに、祖父は遠い日の自分の姿を重ね、優しく諭すのだった。
 牛乳工場からの入金が滞り、一家の財政は危機に陥っていた。弱りきった父親が息子に言えるのは、「種がまける限り、金持ちにはなれないが何とか食べていける」という言葉だけだった。

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