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シネマホール開場20周年記念アンコール特集 第1弾
12月3日(水)~12月8日(月)
戦争と平和 総集編
WAR AND PEACE   (1965~67年/ソビエト/235分)
1965年モスクワ国際映画祭グランプリ
1968年アカデミー外国語映画賞

戦争と平和 総集編
監督 セルゲイ・ボンダルチュク
出演 セルゲイ・ボンダルチュク、リュドミラ・サベーリエワ
配給 ロシア映画社
 
INTRODUCTION
 ソビエトが、国力を結集して70ミリ映画化したレフ・トルストイの名作「戦争と平和」は、四部作として67年に5年の撮影期間を経て完成、日本では第一部、二部を合せた前編が、66年7月に公開され、三部、四部を合せた後編が完結編として翌67年の暮れにロードショーされ、いずれも驚異的なヒットを記録した。
 数ある大作のなかでも、文字通り空前絶後のスケールと深度を持つこのマンモス巨編は一挙上映すれば7時間を越すが、多くのリクエストに答えて4時間に再編集され、<総集編>として登場することになった。
 原作者トルストイの精神に最も忠実であることを念願に製作された作品だけに、その点にはきわめて慎重な検討が行われ、同時に全編を通じて原作者の思想を体現する主要な三人の人物、ナターシャ・ロストワ、ピエール・ベズーホフ、アンドレイ・ボルコンスキーの運命とそのドラマの全貌を、極力生かすことにポイントが置かれた。
 文豪トルストイが、7年以上の歳月をかけて執筆したこの原作には、上は皇帝、貴族から兵士、農民に至るまで、あらゆる階層に属する人々が500人以上も登場するというが、ナポレオン戦争を中心とする近世の動乱期に、壮大なシンフォニーを織りなす歴史ロマンの圧倒的な感銘は、<総集編>によってよりストレートに、明確に浮かび上ってくるに違いない。
 セルゲイ・ボンダルチュクは不屈の努力の末、世界最大の大作をついに完成させた。プロデューサー、脚本家、監督、ナレーター、ピエール・ベズーホフ役の1人5役をつとめ、この映画のスケールを考えればまさに超人的といえる。
 トルストイが、“永遠のヒロイン”として描いたといわれるナターシャには、当時バレエ学校在学中の無名の少女、リュドミラ・サベーリエワが抜擢された。「戦争と平和」以後も、「ひまわり」「帰郷」「かもめ」などの名作に出演、国際スターとしての座を獲得した。

 
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