作品紹介 もっと詳しく知りたい かながわ県民共済

9月1日(水)~9月20日(月)
阿修羅のごとく
(2003年/日本/135分)

阿修羅のごとく
監督 森田芳光
原作 向田邦子
出演 大竹しのぶ、黒木瞳
配給 東宝
 
INTRODUCTION
 向田邦子は一貫して「愛」を描き続けた作家でした。恋人同士の愛、秘めた愛、姉妹の愛、父親への愛、家族愛。「愛」というテーマを見事に描ききった代表作がこの「阿修羅のごとく」といえます。
 「阿修羅のごとく」は4人姉妹の、4つの「愛」を描く物語です。恋愛を描きながら、その裏側には女性の「性」が横たわっています。向田邦子は、優しくも辛辣な目線で4つの「性」を描き出しました。タイトルにあるように、まるで阿修羅のごとく心の内側で考えたことと違うことを口にし行動する、そんな女性たちのなまめかしくも愛らしい「性」を見事に活写したのが、この作品といえます。
 バブル以降の日本人が見失いがちな「家族」という人間の営みの最小の単位。今こんな時代、誰しも寄り添える場所が「家族」ではないでしょうか。嫌なことがあっても帰りたくなくても、家族だけは待っていてくれる。そんな当たり前の暖かさこそが、作家・向田邦子が「阿修羅のごとく」を通じて描いた、21世紀に生きる私たちにも伝わるメッセージなのです。
STORY
 昭和54年冬。三女・滝子の突然の呼びかけで、久し振りに竹沢家の4姉妹が集まった。70才を迎える父・恒太郎に、愛人と子供がいるというのだ。俄かには信じられないが、滝子の雇った探偵の写真には、見知らぬ女性と子供と写る父の姿があった。母・ふじの耳には入れないようにしよう、と約束する姉妹。
 この事件を機に、一見平和に見えた女たちがそれぞれに抱える、日常のさまざまな事件が露呈してくる。

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