横浜市立野毛山動物園で人気を集めていた世界最高齢のフタコブラクダの「ツガルさん」が5月23日(金)午後9時55分老衰のため永眠しました。推定38歳(メス)で、人間なら120歳の長寿でした。
県民共済と「ツガル」さんの由来は約30年前、北国の風雪の下に独り残された「ツガル」さんの寂しそうな姿をみた県民共済前理事長が、私費を投じて「ツガル」さんを野毛山動物園に寄贈したことから始まりました。青森県出身ということで「ツガル」と名付けられ、誰もが敬意を込めて「さん」付けで呼ばれるようになりました。
2006年には「国内最高齢」の31歳に。2011年には「世界最高齢」の36歳になりました。
15年前より関節炎を患い、前肢が立たなくなってしまいましたが、元気に過ごしていました。その関節炎を患いながらも生命を全うしようとする姿が、高齢化が問題になっている今の時代のメッセージになっていることが評価され、「日本動物大賞功労動物賞」を受賞しました。2012年には野毛山動物園の営業部長に就任、また本年の3月に「西区民顕彰」など子供から高齢者まで幅広い世代に親しまれてきました。
「ツガル」さんはこれからもみなさまの心に生き続けていくことと思います。
ご冥福をお祈りします。